BMC ICSコックピットシステムの紹介
ちょこちょこと発表されているBMCの新カラーの中で、Teammachine R01 フレームセットの問い合わせが増えてきております。
そして、MY25~26のBMC 各01グレード(Speed machine01以外)のフレームセットはコックピットシステム(ハンドル&ステム)が別売りとなるため、何が対応しているのか少しわかりづらいと問い合わせがありましたので、ここで対応コックピットシステムの情報を紹介いたします。
(決して、東京の某有名店長からの圧力があったのではありません。)
今回紹介するコックピットシステムは、ロードカテゴリーで2024年~に発表されたモデル(Teammachine R01、Teammachine SLR01、 Roadmachine)が対象となります。
(先ほども書きましたが、トライアスロン/TTバイクのSpeedmachine01は対象外です)
ICS Carbon EVO
こちらは初代 ICS Carbonのトップをよりエアロ形状にして、ハンドル幅をワンサイズになった2世代目のカーボン一体型のコックピットシステムです。
初代よりもフィット感やハンドルコントロール性能を高めるため、8度のフレアが採用されていますので、レバー取付部からバーエンド部にかけて36mmほど広がっています。
もちろんケーブル類はすべて内蔵されます。 SLR01シリーズやKAIUS01シリーズによく使用されています。
その他スペックはこんな感じで上記の3色展開です。
幅 1(レバー取付部 ) | 400mm(センター⇔センター) |
幅 2(バーエンド(下部) センター⇔センター) | 436mm (センター⇔センター 紹介されている時期やサイトによっては 440mmと表記されてもいます) |
リーチ | 72.5mm |
ドロップ | 135mm |
突き出し(ステム長 選択可能) | 80、90、100、110、120、130、140mm |
ウエイト(100mm 突き出しのカタログ値) | 315g |
希望小売価格(税込み) | 143,000円 (次期フレームセットが発表になった24年12月より新価格になっています。) |
ICS Carbon AERO
こちらは昨年発表されたTeammachine R01に標準装備されていたコックピットシステムとなります。
ただし、来期モデルより別売になります。
BMCのエアロロードフレーム(Teammachine R01)に合わせて、前面部分をEVOよりもさらに縮小した進歩的な空気力学的形状を特徴としています。
ハンドル幅は360mm(レバー部)/420mm(エンド部)と超戦闘仕様になっており、賛否両論が繰り出されたコックピットシステムです。
開発当初はもうワンサイズ大きめ(ワイド)も検討されたようですが、テストライダー(プロ選手)からの要望はこの幅のみだったため、ワンサイズのみの市販となります。
通常はトップを握り、できるだけ体をコンパクトにして、空気抵抗を押さえ、下り時は12.5度のフレアによって広がった420mmエンドを持つことで、ハンドリング性能や安定性を保つことができるデザインです。
幅 1(レバー取付部 ) | 360mm(センター⇔センター) |
幅 2(バーエンド(下部) センター⇔センター) | 420mm (センター⇔センター ) |
リーチ | 72.5mm |
ドロップ | 135mm |
突き出し(ステム長 選択可能) | 80、90、100、110、120、130、140mm |
ウエイト(100mm 突き出しのカタログ値) | 315g |
希望小売価格(税込み) | 143,000円 (次期フレームセットが発表になった24年12月より新価格になっています。) |
ICS2 アルミステム
01シリーズのアルテDi2仕様に使われることが多い専用アルミステムです。
ワンピースカーボンコックピットはサイズや形状が決まっちゃうので、自由にハンドルバーは選択したいよという方には、こちらのステムが使用できます。
(もっとエアロ形状なハンドルバーにしたいやTT(DH)バーをつけたいからオーソドックスハンドルを使用したいなどの場合もこちらのステムとの組み合わせをお勧めします。)
また、カーボンコックピットとは違い、ケーブルルーティングはステム下のカバー内に収納されるので、数ミリ単位でのコラム高の微調整はしやすいです。
100mm長のステムのカタログ値が185gと超軽量ではありませんが、自由度が広がるし、初期投資はワンピースカーボンコックピットよりも抑えることができます。
角度 | 12.5度 |
突き出し(ステム長 選択可能) | 80、90、100、110、120、130、140mm |
ウエイト(100mm 突き出しのカタログ値) | 185g |
希望小売価格(税込み) | 47,740円 (次期フレームセットが発表になった24年12月より新価格になっています。) |
変換コーンスペーサーセット
各年式やモデルによって、今回紹介したBMC最新のコックピットシステムを取り付けるための変換コーンスペーサーセットの紹介です。
年式/モデル | スペーサーカラー | メーカー品番 | 希望小売価格(税込) | セット内容 |
MY21~ Teammachine SLR01 MY23~ Kaius01 MY24~ Teammachine R01 (フレームサイズ 58~61) |
ブラック | 30001801 | ¥13,750 | 1x high top cone; 1x low top cone; 3x spacer 5mm; 2x spacer 3mm |
ホワイト | 30003256 | |||
レッド | 30001802 | |||
MY24~ Teammachine R01 (フレームサイズ 47~56) |
ブラック | 30006290 | ¥8,250 | 1x high top cone; 1x low top cone; 3x spacer 5mm; 2x spacer 3mm |
ホワイト | 30006291 | |||
レッド | 30006289 | |||
MY20~23 Roadmachine 01 MY20~23 URS 01 MY18~20 SLR 01 Disc |
ブラック | 30000722 | ¥11,880 | 1x high top cone; 1x low top cone |
MY19~23 Timemachine Road 01 | ブラック | 30003732 | ¥8,580 | 1x 12mm topcone; 2x 3mm spacer; 3x 10mm spacer |
ホワイト | 30003733 | |||
レッド | 30003734 |
まとめ
もう一度、お伝えいたしますが、新しく発表になった(なる)ロードカテゴリーのフレームセットは、コックピットシステム(ハンドル&ステム)が付いてきません。 (欧米でもコックピットサイズの変更等がややこしかったのだと思います。)
今回紹介したコックピットシステムは2021年度以降のTeammachine SLR01(4世代目)、24年度以降のTeammachine R01 & Roadmachine01には無条件で対応しています。
残念ながら、各モデルの2ndグレード(SLR と Roadmachine)には対応しておりません。
また、少し年代が古いモデルへ使用する場合には変換アダプター(トップコーン)が必要となります。
例えば~2020年度のTeammachine SLR01 (ディスクブレーキ仕様)~23年度のRoadmachine01(2世代目)やTimemachine Road01(ディスブレーキ仕様)などICS1やICS AEROのステムを使っているモデル。
フレームセットのご購入の際は、コックピットシステムもご検討くださいね。