気づけば、お盆休みも終わり、この頃からだんだん日が短くなってきているのを感じ取れる時期になってきましたね。
自分が前方を見るため、そして、対向車や通行人からいち早く自分の存在を気づいてもらうためにも、
日没後の時間が長くなるこれからの時期に必要不可欠なアイテムになるのが、【自転車用ライト】ですね。
ただ、自転車用ライトも色々な種類があるので、非常に選びにくいアイテムの一つかと思います。
そこで、初心者向けコラムの第3段として、自転車用ライトを特集したいと思います。
大まかな自転車ライトの種類
今、流通している自転車用ライトは、明るさと付ける位置によって、『前照灯』と『補助灯』、『尾灯』の2種類に分けることが出来ます。
前照灯
自治体の道路交通法によって、定められた光度がある白色もしくは淡黄色のライトのことです。
例に挙げると東京都の場合、
白色又は淡黄色で、夜間、前方10メートルの距離にある交通上の障害物を確認することができる光度を有する前照灯
他の自治体もだいたい似たような基準の道路交通法が定められています。
法律上、夜間走行する場合には1つは前照灯が必要となります。
補助灯
前照灯より暗くて、単独で使用することは道路交通法上できませんが、前照灯と一緒に使用して、相手からの視認性を高めるライトになります。
コンパクトサイズが多く、動物をモチーフにしたデザインとか、ベルと一体型になったデザインとかがあり、愛車のカスタマイズにも一役買ってくれます。
法律上、なくても大丈夫なライトですが、あれば、先ほども書いたように相手から認識されやすいので、夜間走行の安全性が高まります。
尾灯
簡単にいうと自転車の後ろに付けるテールライトです。 こちらも各自治体の道路交通法で定義があり、愛知県では、
灯光の色が橙色又は赤色で、夜間、後方百メートルの距離から点灯を確認することができる性能を有する尾灯
のことを言います。 (自治体によっては、色が赤色のみに定められているところもありますので、ご注意を)
★★ここで落とし穴があります。★★
前照灯や尾灯を電力消費を抑えるためや街灯が明るいからって、点滅で走行していませんか?
国が定める道路交通法では、夜間(日没時から日出時まで)、道路にあるときは、政令で定めるところにより、前照灯、車幅灯、尾灯その他の灯火をつけなければならない。 政令で定める場合においては、夜間以外の時間にあっても、同様とする。
お気づきでしょうか? 【前照灯、車幅灯、尾灯その他の灯火を付けなければならない】箇所です。
厳密にいえば、前照灯や尾灯を点滅での走行は無灯火走行になり、法律違反になります。
特に尾灯は結構、点滅で使用している方が多くみられます。
尾灯を点滅で使用する場合は、尾灯のほかに赤い反射板(リフレクター)があれば、自転車の場合はOKですよ。
反射板(リフレクター)と併用しない場合は、尾灯は必ず点灯!! NOT 点滅!!
前照灯も点灯で走行してください。
点滅で使用する場合は、2個以上の前照灯を使用し、片方は点灯、もう片方は点滅の場合か、1個の前照灯(点灯)&1個の補助灯(点滅)の場合ですよ。
自転車ライト「電池式/充電式」どっちが良い?
それぞれのメリット、デメリットを考えてみました。
電池式
メリット
◎本体価格が比較的安い
◎電池切れの場合でも、コンビニやスーパー等で購入して、すぐに再使用可能
◎充電式乾電池を使用すれば、ランニングコストは少し抑えれる(モデルによっては、使用不可もあります)
デメリット
◎あまり明るくないものが多い
◎ランニングコストが高くなりがち & 使用本数が奇数で中途半端に乾電池が余る
(乾電池が偶数でセット売りが多いので)
◎最近は充電式がメジャーなので選択肢が少なくなっている
充電式
メリット
◎かなり明るいライトも多い
◎長い時間使えるタイプやモードがある
◎ランニングコストが安め
◎主流なので選択肢が多い
デメリット
◎本体価格が電池式と比べて、まだ高い(だいぶ安くて明るいものが増えましたが)
◎出先でもし電池切れしたら、リカバリしにくい
◎充電時間が長い、もしくは充電し忘れる
◎充電を繰り返すと使用時間が減っていく
◎充電バッテリーが内蔵式が多いので、バッテリー寿命が来たら、ライトを丸ごと交換しないといけない
電池式・充電式でメリット・デメリットは有るので、自分の使用方法でまずは当てはまるデメリットの数が少ない方を選んでみましょう。
通勤/通学で街灯のある街中しか走らないし(~10km)、盗難が怖いようと思えば、比較的安価なでそこそこ明るい電池式のライトでも十分ですし、街頭がない自転車道やほぼ毎日ちょっと長い距離を乗る方には、明るくて、遠くまで照らせる充電式ライトを選択するのもいいかと思います。
自転車ライトおすすめブランド
キャットアイ(CAT EYE)
戦後まもなくに大阪で設立し、現在では自転車用反射板の国内シェアの70%を誇る
日本を代表とするライトブランド【キャットアイ(CAT EYE)】
多くの種類の自転車用ライトはもちろんのこと、サイクルコンピューター
(スピードメーター)やバックミラーなどの自転車アクセサリーも手がける。
ジェントス(GENTOS)
GENTOS(ジェントス)は1978年創業の日本の懐中電灯メーカーで、
2001年、当時開発されたばかりの白色LEDを懐中電灯・ヘッドライト・
ランタン等に搭載し、いち早く日本のマーケットに投入しました。
アウトドアのランタンや工場用ライトが有名です。
日本のメーカーとして徹底的に品質にこだわり様々なテストを実施し、
ユーザーの皆様に安心してご使用いただける製品作りを心掛けており、
いち早く新JIS規格に対応したライトを販売もしています。
フォース(Force)
弊社が輸入代理店を務める、チェコブランドの『FORCE(フォース)』にも
多様なライトがあります。
Forceブランドのおすすめライトを数点、紹介いたします。
取り扱いライト内で最も明るいSHARK 700LM USB充電式
防水IPX3(20cm上から10ℓ/毎分の水量に10分間の耐水テストクリア)で
突然の雨でも使用可能。
ハイビーム(700ルーメン):2時間、ロービーム1(350ルーメン):4時間、ロービーム2(175ルーメン):8時間の連続使用が可能。
基準的な道路交通法に定められている10m先の障害物も難なくクリア。
場合によっては、20m先まで目視できます。(ハイビーム時)
充電式ライトで低価格帯のPEN 200LM
防水IPX3(20cm上から10ℓ/毎分の水量に10分間の耐水テストクリア)で
突然の雨でも使用可能。
ハイビーム(200ルーメン):4時間、ロービーム(100ルーメン):8時間、点滅:8時間の連続使用が可能。
街乗りにはちょうどいい明るさです。
基準的な道路交通法に定められている10m先の障害物もクリアしております。
電池式ライトのLUX 100LM
防水IPX4(3~50cm上から10ℓ/毎分の水量に10分間の耐水テストクリア)で
突然の雨でも使用可能。
点灯モードで最大56時間使用可能。(アルカリ乾電池 単4 3本使用時)
基準的な道路交通法に定められている10m先の障害物もクリアしております。
充電式テールライトのCOB 29LM
防水IPX4(3~50cm上から10ℓ/毎分の水量に10分間の耐水テストクリア)で
突然の雨でも使用可能。
16灯の赤色LED搭載で、各モードにより、2.5~45時間の使用が可能。
電池式テールライトのCOB 16LM
防水IPX4(3~50cm上から10ℓ/毎分の水量に10分間の耐水テストクリア)で
突然の雨でも使用可能。
各モードにより、504~648時間の使用が可能。
本体の後はクリップ型になっているので、バックパックやサドルバッグにも
取り付け可能。
まとめ
せっかく、自転車用ライトを取り付けてあっても、適切な使用をしていないと法律違反にもなりますし、安全面も低下していきます。
夜間(日没時から日出時まで)の走行では、きちんと、法律上で定められた光量のライトを前後ともに点灯して、走行してください。